米大陪審、ボルトン元大統領補佐官を起訴 機密文書の扱い巡り
米連邦大陪審は16日、機密情報を不正に取り扱ったなどとする罪でボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を起訴した。ボルトン氏は第1次トランプ政権下の2018~19年に補佐官を務めたが、政権離脱後はトランプ大統領と対立している。
トランプ氏は1月の就任後、「政敵」の捜査を公然と求め、9月下旬以降にコミー元連邦捜査局(FBI)長官や東部ニューヨーク州のジェームズ司法長官の2人が相次いで起訴されている。
起訴状によると、ボルトン氏は在任中から今年8月まで、「極秘」を含む機密情報の内容を日記のような形式で記録にまとめて親族2人にメールで送信したり、自宅に機密文書を保管したりした。これらの情報には外国での米政府の秘密工作や米軍のミサイル攻撃計画などが含まれていた。
情報は1000ページ以上に上るという。家族2人の身元は明かされていないが、AP通信はボルトン氏の妻と娘とみられると報じた。
トランプ氏はイランや北朝鮮を巡る意見対立を理由に19年9月、ボルトン氏を解任した。ボルトン氏は20年に出版した回顧録でトランプ氏を痛烈に批判し、対立が決定的になった。
米メディアの一部はこの回顧録に機密情報が含まれている疑いでも捜査が行われていると報じたが、今回の起訴内容には含まれていない。FBIが8月に自宅などを捜索していた。
ボルトン氏は声明で「私は40年間、米国の外交と安全保障に人生をささげ、これらの目標を決して曲げたことはない」と反論。「司法省を武器化した最新の標的にされた」と述べ、起訴はトランプ氏による政治的な報復だと訴えた。トランプ氏は記者団の取材に対し「彼は悪い人間だ」と語った。
一方、米CNNテレビは、機密情報を取り扱う資格のない親族に情報を送信したとされる起訴内容を検察側が立証すれば「コミー氏らよりもより深刻な可能性がある」との見方を伝えている。【ワシントン金寿英】
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