米露首脳会談「2週間以内」実施で調整 トランプ氏「大きな進展」
トランプ米大統領は16日、自身のソーシャルメディアで、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領と電話協議したと明らかにした。
協議後の投稿では「大きな進展があった」と振り返り、ハンガリーの首都ブダペストで米露首脳会談を実施することで合意したと表明。記者団に、「2週間以内」の開催を目指す意向も示した。
対面での会談が実現すれば、8月に米アラスカ州で行われて以来。2022年にロシアがウクライナに侵攻を始めて以降では2度目となる。トランプ氏は電話協議後の投稿で、プーチン氏との会談では「不名誉な戦争を終結させられるかどうかを探る」と説明した。
トランプ氏によると、首脳会談に先立ち、米露高官による会合が来週開かれ、米側からはルビオ国務長官らが出席する。首脳会談にむけて調整を進めるとみられる。
ハンガリーのオルバン首相はトランプ、プーチン両氏と良好な関係にある。ウクライナを「独立国でも主権国家でもない」と批判するなど、ロシア寄りの姿勢が際立ってきた。
国際刑事裁判所(ICC)はプーチン氏に対して、戦争犯罪の容疑で逮捕状を出している。ハンガリーはICCに脱退を通告しているが、来年6月2日までは加盟国だ。ただ、プーチン氏を拘束する可能性は低い。
オルバン氏は16日のX(ツイッター)で、トランプ氏と電話協議したことを明かし、「首脳会談の準備が進んでいる」と投稿。「平和を愛する世界の人々にとって素晴らしいニュースだ」と述べた。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ホワイトハウスでトランプ氏と会談する。ゼレンスキー氏は米側に、モスクワが射程に入る米国製の巡航ミサイル「トマホーク」のウクライナへの供与を求めており、議題となる見通しだ。
トランプ氏も最近は停戦に消極的なプーチン氏へのいらだちを強めており、トマホークの供与を検討してきた。ただ、米露首脳会談の開催が合意されたことで、この時点で米国が供与に踏み切るかは不透明だ。
トランプ氏はロシアとウクライナの停戦交渉の仲介を続けてきたが、その姿勢は二転三転してきた。とりわけ、プーチン氏と協議した後には、「ロシア寄り」になる傾向があると指摘されている。アラスカ州での会談でも、プーチン氏に停戦を迫る考えで臨んだが、譲歩を引き出せず、示唆していた追加制裁にも踏み切らなかった。【ワシントン松井聡】
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