平和賞のマチャド氏、ネタニヤフ首相を称賛 「イラン攻撃に感謝」

2025/10/18 09:01 

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 2025年のノーベル平和賞に選ばれたベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏は17日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話協議した。マチャド氏は「ネタニヤフ氏の戦争における決断や断固たる行動と、イスラエルが得た成果を称賛している」と語ったという。

 イスラエル首相府によると、電話協議でマチャド氏は、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦合意による人質解放を称賛し、イスラエルによる6月のイラン攻撃についても「感謝を示した」という。イランとベネズエラのマドゥロ政権はいずれも反米の立場で、関係が強いことが背景にある。

 これに対し、ネタニヤフ首相は平和賞への祝意を伝え、「民主主義と世界平和の拡大に向けた活動」をたたえたという。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、マチャド氏は親イスラエルの立場で知られ、ガザの戦闘ではイスラム組織ハマスの「壊滅」を支持。イスラエルメディアのインタビューでは、自分が政権についたらイスラエルとパレスチナが帰属を争うエルサレムに自国の大使館を移転すると述べていた。

 ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、独裁下で民主化運動を進めてきたことを評価し、マチャド氏に平和賞を授与すると発表した。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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