「習氏側近」が巨額汚職か 中国軍の制服組トップら党籍剥奪
中国国防省は17日、軍制服組トップである中央軍事委員会副主席の一人、何衛東氏(68)を含む幹部9人を重大な規律違反の疑いで共産党の党籍と軍籍を剥奪したと発表した。「重大な職務犯罪」としており、軍の大規模汚職事件に関わったとみられる。
現職の中央軍事委副主席が摘発されるのは極めて異例。何氏は習近平国家主席が自ら抜てきし、軍における側近の一人と目されていたが、今年3月から動静が途絶えていた。
処分されたのはほかに、6月に中央軍事委員を解任された苗華氏ら。ロケット軍や武装警察部隊、東部戦区のトップ経験者など軍最高幹部の名前が並んだ。9人は軍事検察機関に送致され、起訴される見込み。
国防省の発表では、何氏らの容疑について「非常に巨額であり、極めて悪質」と厳しく批判。「(習指導部が)反腐敗闘争を進める断固とした決意を示し、軍内に腐敗分子が隠れる場所がないことを鮮明にした」と主張した。
中央軍事委員会は軍の最高指導機関で7人で構成される。主席を習氏が務め、副主席は制服組の張又俠氏と何氏の2人。その経歴から何氏は習氏、張氏に次ぐ軍のナンバー3とされた。中央軍事委のうち、既に2人が解任されており、何氏の処分で計3人の空白が生じる異常事態となった。
何氏は2022年の共産党大会後、中央軍事委副主席と、指導部を構成する党政治局員の一人に抜てきされた。何氏は、習氏が地方指導者として長く勤務した福建省で軍務経験がある「福建閥」の一人とされ、習氏の信頼が厚いとみられていた。
中国軍では23年以降、軍装備品などを巡る汚職により、国防相経験者など幹部の失脚が相次いでおり、その中には何氏のように、習氏の下で抜てきされた人物が少なくない。
習指導部は汚職撲滅を看板政策にしてきたが、軍の腐敗体質は根深く、統制が難しいことが改めて浮き彫りになった。一方、この間にも9月の軍事パレードが実施されるなど、何氏らの摘発による軍組織への影響は表面化していない。 【北京・河津啓介】
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