大阪府守口市発注の随意契約で、選定業者から電動アシスト自転車などを受け取ったとして、大阪府警は１７日、市健康推進課参事の安田大輔容疑者（４７）を収賄の疑いで逮捕した。物品を渡したとして、守口市の土木建設工事会社「矢野工務店」代表の矢野勝久容疑者（３８）も贈賄容疑で逮捕した。

　逮捕容疑は２０２４年９月上旬から２５年４月中旬までの間、市が発注した市民保健センターの修繕工事の契約先に矢野容疑者の会社を選んだ見返りに、複数回にわたって電動アシスト自転車や電子レンジなど７点（販売価格計約４６万円）を受け取ったとしている。府警は２人の認否を明らかにしていない。

　府警捜査２課によると、安田容疑者は２３年６月から約２年間、センターを管理運営する健康推進課の課長を務めていた。修繕工事の契約先を選定できる立場にあり、矢野容疑者の会社はこの間に約３０件（計約１２００万円）の随意契約を受注していたという。【川地隆史、松原隼斗】