「寂しさがないと言ったらうそ」 ハマの番長・三浦監督の目に涙

2025/10/17 23:19 

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 ◇○阪神4―0DeNA●(17日・甲子園) 

 九回2死。敗色濃厚でもDeNAの三浦大輔監督はベンチから身を乗り出し、選手に力強く声を送った。だが、4番の筒香嘉智が倒れゲームセット。5年間の戦いが終わった。

 「寂しさがないって言ったらうそになります。でも、気持ち一つに戦ってこられたうれしさもある」

 今季限りで退任する「番長」の目は明らかに潤んでいた。最後に挑んだ日本一連覇への挑戦は幕を閉じた。

 「うちのペースに持ち込ませてくれない。強さを押しつけられた3試合だった」。攻守の歯車がかみ合わないまま、13ゲーム差をつけられたリーグ王者に3連敗で屈した。

 この日も先発のケイが一回に3ランを浴び、試合のポイントに挙げた先制点を3戦連続で献上。打線は阪神先発・高橋遥人の前に八回途中まで無安打に封じられた。要所で1本が出ず、3試合でわずか3得点に終わった。

 だが、悪いことばかりではない。今季の終盤に目立った若手の活躍は来季への光明だ。「見ててたくましくなった。来年が楽しみ」。若き力に後を託した指揮官は柔和な表情を見せた。【牧野大輔】

毎日新聞

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