セ・リーグのホームランキング 阪神の4番・佐藤輝明が先制の3ラン

2025/10/17 21:13 

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 ◇○阪神4―0DeNA●(17日・甲子園)

 セ・リーグのホームランキングが、ポストシーズンでもまざまざとパワーを見せつけた。阪神の4番・佐藤輝明が、初球をたたいてバックスクリーンへ先制の3ランを放った。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ3試合で5打点と頼もしかった。

 試合は一回から動いた。1死一、二塁からDeNAの先発・ケイが投じた初球のスライダーを振り抜くと、打球は、季節的なもので浜風から変わった秋風に乗ってやや左に曲がりながらバックスクリーンに飛び込んだ。佐藤は、右手を突き上げながら悠々とベースを回った。開始早々、大勢は決した。

 この日も米大リーグの球団スカウトがバックネット裏から視線を送った好投手のケイに対し、レギュラーシーズンの佐藤は打率2割5分、1本塁打。決して相性が良いわけではなかった。

 しかし、今季の佐藤は初球をスタンドに運ぶケースが多く、40本塁打中8本が初球を捉えたものだった。

 本人も納得の一振りのようで、「1打席目の初球から自分のスイングができた」と胸を張る。初球を本塁打にする確率が高いことについては「しっかり準備してイメージできている」と説明した。本塁打と打点の2冠に輝いた今季を象徴するような一発でチームを日本シリーズへ導いた。【荻野公一】

毎日新聞

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