「番長」こと三浦監督、日本一連覇へ夢半ばで敗れる 今季限りで退任

2025/10/17 21:38 

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 ◇阪神―DeNA(17日・甲子園)

 立ちはだかったリーグ王者の壁は高かった。DeNAは阪神に3連敗を喫し、クライマックスシリーズ(CS)敗退が決定。今季限りでの退任を表明している「番長」こと三浦大輔監督の日本一連覇への挑戦は幕を閉じた。

 最後まで攻守の歯車がかみ合わなかった。昨季のCSで好投した先発のケイが一回にいきなり3ランを浴び、三浦監督が再三ポイントに挙げていた「先制点」を3戦連続で献上した。

 打線も阪神先発・高橋遥人の前に八回途中まで無安打に封じられた。要所で1本が出ず、打ち出したら止まらないという持ち味を発揮できなかった。

 「もう一度、三浦監督が笑顔で終われるように」。CSの開幕直前、4番の筒香嘉智は力強く語った。5年間チームを率いた指揮官へ、選手たちも特別な思いを抱えて臨んだが、日本シリーズには進めなかった。阪神との力の差は歴然だった。

 それでもシーズン終盤に蝦名達夫が1番に定着するなど新しい力が台頭し、来季への希望はある。この屈辱を「新生・DeNA」への糧とするしかない。【牧野大輔】

毎日新聞

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