ソフトバンク・柳田悠岐「ケガしましたけど…」 CS突破王手弾

2025/10/16 23:07 

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 ◇○ソフトバンク3―0日本ハム●(16日・みずほペイ)

 「アドレナリンが出すぎて疲れました」。決勝3ランを放ったソフトバンクの柳田悠岐は充実した表情で振り返った。

 15日の第1戦に続き競り合う展開だった。ソフトバンクは、日本ハム先発の福島蓮に七回まで2安打に抑えられていた。だが、八回に安打と四球などで1死一、二塁の好機を作った。

 「チャンスで(打順が)来るとは思っていた」と柳田。2番手・上原健太の3球目、外寄りの直球を逆らわずに振り抜くと、打球は放物線を描いて左翼席に飛び込んだ。

 近年の柳田はけがと共にシーズンを過ごしてきた。シーズン後半に復帰したが、その間に若手らが台頭した。今年9月下旬に1軍復帰した際は「転校生の気持ち。アドレナリンが出るように、そしてもう一度けがをしないように」と決意を語っていた。

 これでCSでは最多タイとなる10本目の本塁打。球団OBの内川聖一の持つ記録に並んだ。しかも逆方向への当たりだった。37歳は「意識していましたよ。逆への打球は若い頃にはよく打っていましたね」と昔を思い出すようにかみしめて話した。

 「去年も今年もけがをしましたけど、トレーニングだけは一生懸命やってきたので体の状態は良いです」。2年連続の日本シリーズ進出を目指すチームの顔が大きな仕事をした。【林大樹】

毎日新聞

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