ソフトバンク・有原航平がエースの投球 ピンチ何度もしのぐ粘り

2025/10/16 21:17 

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 ◇ソフトバンク―日本ハム(16日・みずほペイ)

 失点するか、抑えるか。緊迫した場面でエースの投球を披露した。ソフトバンクの有原航平がピンチを何度もしのぐ粘りの投球で、得点を許さなかった。

 一回から走者を背負った。最大のピンチは六回。日本ハムの3番・清宮幸太郎にこの日2本目の安打で出塁を許すと、四死球で1死満塁となった。

 投手コーチや内野陣がマウンドに集まって声をかけると、有原は一瞬苦しそうな表情を見せたが、すぐに戦う顔に戻った。

 7番・郡司裕也を2球で遊ゴロに仕留めると、続く石井一成は外寄りを攻めつつ、投じた5球すべてがチェンジアップという配球で最後は空振り三振に切って取った。有原はグラブをたたいて喜び、仲間の待つベンチに下がった。

 日々指導する倉野信次投手コーチは有原を「走者を出してから粘ることができるのが持ち味」と評する。まさにその通りのエースの働きだった。

 有原は今季14勝を挙げて2年連続で最多勝に輝いた。クライマックスシリーズ(CS)を前に「チームが勝てるように自分にできる準備をしっかりと整え、全力を尽くします」と意気込みを話していた右腕。6回を無失点にまとめ、役目を果たした。【林大樹】

毎日新聞

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