ハマス、1人の遺体返還 イスラエル、停戦監視部隊からトルコ排除へ

2025/10/28 10:12 

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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは27日、新たに人質1人の遺体をイスラエル側に引き渡した。本人と確認されれば、ガザにはあと人質12人の遺体が残されていることになる。イスラエル側は、ハマスが遺体の場所を把握しているにもかかわらず返還を遅らせているとみており、引き続き返還を進めるよう求めている。

 一方、ハマス側はこうしたイスラエル側の主張を「虚偽」だと否定しており、遺体の捜索範囲を広げているとしている。イスラエルの承認の下、エジプトの捜索隊や赤十字国際委員会もガザに入り、イスラエル軍が制圧している地域を越えて捜索を進めている。

 一方、停戦を監視するためガザに配置される予定の国際安定化部隊を巡り、イスラエルのサール外相は、トルコの部隊は受け入れない考えを示した。トルコにはハマスの拠点があり、トルコによるガザでの影響力拡大や自国の安全保障を懸念したとみられる。部隊には欧州やアラブ諸国などが参加予定だが、ネタニヤフ首相は、参加国はイスラエルが選定する考えを示している。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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