高市首相がトランプ氏と初会談 同盟強化、防衛費増額など協議へ

2025/10/28 09:54 

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 高市早苗首相は28日午前、トランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。トランプ氏と会談するのは初めて。日米同盟の強化を確認するとともに、トランプ氏との信頼関係構築も目指す。日米両政府は会談を経て、関税交渉の合意内容の具体化や、レアアース(希土類)など重要鉱物の安定確保に向けた協力に関する共同文書に署名する見通しだ。

 安全保障分野では防衛費の増額が一つの争点になる。会談では防衛費や在日米軍駐留経費の日本側負担の増額を求められる可能性がある。首相は、防衛費を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に増額する目標を25年度中に前倒しする方針などを説明する見通しだ。

 日米関税交渉の合意内容の着実な履行についても確認するとみられる。また米国が自国での生産に意欲的な造船の能力拡大に加え、人工知能(AI)や宇宙など7分野で協力する覚書を結ぶ予定。

 会談後はワーキングランチを実施する。その後、両首脳は大統領専用ヘリコプター(マリーンワン)に同乗して、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪問する予定。米原子力空母ジョージ・ワシントンを視察し、強固な日米同盟をアピールする。【原諒馬】

毎日新聞

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