一般傍聴席の抽選、727人が並ぶ 安倍元首相銃撃初公判

2025/10/28 11:33 

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 安倍晋三元首相(当時67歳)を手製銃で銃撃して死亡させたとして、殺人罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が28日午後、奈良地裁で開かれる。

 地裁は28日午前8時半から1時間にわたり、一般傍聴席の抽選券を配布。32席に対し、727人が並んだという。抽選結果は午前11時45分ごろに発表される。

 起訴状によると、被告は2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で2回にわたり手製銃を発砲し、参院選の応援演説中だった安倍氏を殺害したなどとされる。

 戦後初めて首相経験者が殺害された前代未聞の事件は、発生から3年超で審理の幕が開く。初公判では起訴内容に対し、被告と弁護側が認否を述べる。その後、検察側と弁護側の冒頭陳述があり、公判で立証していく内容を説明する。

 被告は捜査段階で、自身が小学生の頃、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信して家庭が崩壊したとし、「恨みがあった教団に打撃を与えようと考え、つながりがあるとされる安倍氏を銃撃した」と供述したとされる。【田辺泰裕】

毎日新聞

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