「トランプ氏はあなたのために働いているか」民主党ホープが反対討論

2026/02/25 19:44 

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 24日に行われたトランプ米大統領(共和党)の一般教書演説に対し、野党・民主党は2025年11月の南部バージニア州知事選で勝利したアビゲイル・スパンバーガー氏が、反対討論演説を行った。

 トランプ政権が国民の生活をより苦しくし、国際的な地位を弱体化させているなどと批判。11月の米中間選挙を念頭に、米国民には「変化を起こす力」や「正しいことを守る力」があると呼びかけた。

 反対討論は、野党の若手ホープが担当することが慣例となっている。

 スパンバーガー氏は46歳で、連邦捜査官や中央情報局(CIA)職員を経て政界入り。連邦下院議員を務めた後、昨年の知事選で初当選した。同州は当時、共和党の知事だったが、選挙では共和党候補に約15ポイントの差をつけて完勝し、注目を浴びた。

 スパンバーガー氏は、トランプ氏の演説に触れて「大統領から真実を聞くことはなかった」と語り、国民に三つの質問を投げかけた。

 トランプ氏が①あなたと家族の生活をより手ごろにするために働いているか②国内外で米国民の安全を守るために働いているか③あなたのために働いているか――で、「その答えは皆が知っている通り、ノーだ」と指摘した。

 生活費に関しては、関税政策が家庭や企業などの負担を増やし、「一般市民がその代償を払っている」と説明。昨年7月に成立した医療などの予算削減と大規模減税をセットにした「一つの大きな美しい法」は、地方の医療を損ない、エネルギーや住宅コストを上昇させるなどと非難した。一方で、民主党は生活費の負担軽減に集中して取り組んでいるとアピールした。

 トランプ氏が米移民・税関捜査局(ICE)を大都市に送り込み、連邦捜査官による米国民の射殺が起きたことにも触れ、「壊れた移民制度は修正すべき課題であって(顔を覆面で隠して)責任を問われない当局者が、地域社会を恐怖に陥れる口実ではない」と指弾。外交・安全保障面では「経済的優位性と技術的強さを中国に譲り渡し、ロシアの独裁者に頭を下げ、イランとの戦争計画を進めている」などと語った。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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