モジタバ師は「脚に軽傷のみ」英報道 トランプ氏の主張と温度差

2026/03/17 09:15 

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 英紙テレグラフは16日、生死の情報が錯綜(さくそう)するイランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師について、2月28日に米国とイスラエルの空爆で父親の前最高指導者アリ・ハメネイ師らが殺害された際、直前に庭に出ていて脚に軽傷を負っただけだと報じた。ハメネイ師の事務所の儀典責任者が3月12日に空爆時の状況を説明した音声を独自に入手し、検証したとしている。

 モジタバ師は12日に就任後初の声明を発表したが、イラン国営テレビでキャスターに読み上げられただけで、本人の肉声や映像は公開されていない。

 トランプ米大統領は16日の記者会見で「脚を失ったとか、大けがをしたとか言われている。死んだという声もある」と述べた。ヘグセス米国防長官は13日、空爆で顔を負傷したとの認識を示していた。

 テレグラフによると、儀典責任者のホセイニ氏は12日、首都テヘランで高位聖職者や精鋭軍事組織・イラン革命防衛隊の司令官らに対して演説。2月28日午前9時半ごろ、ハメネイ師が治安当局幹部と会議を開いていた居住区に3発のミサイルが撃ち込まれ、革命防衛隊のパクプール司令官やナシルザデ国防軍需相らも死亡したと説明した。

 同じエリアにあるモジタバ師の自宅も攻撃を受けたが、彼は「何かをするために」庭にいて、自宅に戻るところだったと明らかにした。モジタバ師の妻子や義理の兄弟は命を落としたという。

 一方、イラン当局者の一人はテレグラフに「軍の司令官たちはモジタバ師(の状態)について何の情報も持っていない」と語ったとしている。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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