「戦争は泥沼化するもの」元軍人訴え 全米で反トランプデモ
トランプ米政権に対する大規模な抗議デモ「ノー・キングス(王様はいらない)」が28日、全米各地で行われた。同様のデモは第2次トランプ政権発足後3回目。米メディアによると、全50州で3000以上のデモが計画され、これまでで最大規模となる。米政権による強硬な不法移民取り締まりに加え、2月28日に始まった米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を批判する声も目立った。
AP通信によると、昨年6月の初回は500万人以上、10月には700万人以上が参加。主催者は今回、900万人以上の参加を見込んでいる。
首都ワシントンでは大勢の参加者が、郊外のアーリントン国立墓地からリンカーン記念堂まで行進した。移民・税関捜査局(ICE)による不法移民取り締まりや、対イラン軍事作戦を批判するプラカードや横断幕を掲げる人が目立った。
26年間海兵隊に所属した退役軍人のデビッド・ランドルフィさん(72)も今回の作戦を批判する一人だ。ベトナム戦争に派遣された経験があるといい、「私は、戦争というものは泥沼化することを身をもって知っている。だからこそ、簡単に戦争を始めることには反対だ。トランプはもう二度と戦争をしないと約束したが、それを破った」と語った。
また、米空軍に所属していた退役軍人の別のデビッドさん(62)も「米憲法では議会に宣戦布告の権限を与えているが、トランプは独断で戦争を始めた。過去の米政権はイランに容易に勝てないと知っていたから戦争を始めなかった。米国が勝てる状況には見えず、先行きを懸念している」と話した。【ワシントン松井聡】
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