トランプ氏「必要な時にいなかった」 NATOに改めて不満表明
トランプ米大統領と北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は8日、ホワイトハウスで会談した。トランプ氏は会談後、自身のソーシャルメディアで、「私たちが必要とする時にNATOはいなかった。もしまた彼らを必要としても、彼らはいないだろう」と改めて不満を表明した。一方、かねて言及していたNATOの脱退については触れなかった。
ルッテ氏はCNNテレビに対し、トランプ氏が多くのNATO加盟国に「明らかに失望していた」としたが、一方で率直な協議ができたと振り返った。
ホワイトハウスのレビット報道官は会談前の記者会見で、「彼ら(NATO)は試されて失敗した」とするトランプ氏の声明を紹介し、米国のNATO脱退も議題になるとの見通しを示していた。また対イラン軍事作戦で、NATOが「米国民に背を向けたことはとても残念だ」と批判した。
ルッテ氏はトランプ氏との会談に先立って、ルビオ米国務長官と会談。対イラン軍事作戦やロシアとウクライナの和平交渉、NATOの連携強化策や防衛負担の分担などについて協議したという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米政権が対イラン軍事作戦でトランプ氏が非協力的とみなした国から、より協力的な国に駐留米軍を再配置することや、米軍基地の閉鎖などを検討していると報じた。国内の基地使用を拒否したスペインや、政府高官が軍事作戦を批判したドイツに特に不満を募らせているという。
トランプ氏はホルムズ海峡の安全確保に向けて同盟国らに艦船の派遣を要求したが、NATO加盟国は戦闘が収束するまでは応じない姿勢を維持していた。また、イランへの攻撃は国際法違反との指摘がある中、米軍が国内の基地を使用したり、領空を通過したりすることを拒否する国も相次いでいる。
トランプ氏はNATOを「張り子の虎」などと非難し、英紙のインタビューなどでNATO脱退を検討する考えを示していた。【ワシントン金寿英】
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