22年中国機墜落、燃料供給を故意に停止か 中国では報道規制か
2022年3月に中国南部の広西チワン族自治区に中国東方航空の航空機が墜落して乗客乗員132人全員が死亡した事故で、操縦室にいた人物が故意にエンジンへの燃料供給を停止した可能性があることが米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査報告書で明らかになったと米CNNテレビが4日に伝えた。
報道によると、公開された報告書は事故機から回収した「ブラックボックス」に記録された航行データを分析。その結果、高度2万9000フィート(約8840メートル)で飛行中、両エンジンの燃料スイッチが停止に切り替わり、その後にエンジンが減速して墜落に至ったことが判明した。墜落したボーイング737機の場合、燃料スイッチの切り替えは操縦士が手動で行う必要があるという。
機体が米ボーイング社製だったため、NTSBが調査に関わっていた。ブラックボックスに残されていた操縦室の会話内容などの音声データは、米当局から中国の航空当局に提供済み。NTSBは音声のコピーは保持していないという。
一方、中国当局は事故原因に関する調査内容を公表していない。NTSBの報告書について、中国では6日正午時点で国営メディアは報じておらず、当局による報道統制の対象になっているとみられる。
ある中国の独立系ネットメディアは「関連部門は情報公開の透明度を高めるべきだ。犠牲者を悼み、遺族を慰めることができるのは真相の公表だけであり、悲劇の再発を真に防ぐことにもつながる」と主張。ネットユーザーの間でも「米国に頼らなければ、私たちはわずかな真相も分からないのか」などと当局の不透明な対応に批判的な声が上がっていた。【北京・河津啓介】
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