パレスチナ人が「帰還の権利」訴え ナクバ78年、ラマラで行進

2026/05/13 07:45 

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 パレスチナは15日、1948年のイスラエル建国に伴い約70万人のパレスチナ人が難民となった「ナクバ(大惨事)」から78年を迎える。これに先立ち、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラでは12日、市民らがパレスチナの旗や帰還のシンボルの「鍵」を掲げ「故郷帰還まで戦い続ける」と叫びながら市内を練り歩いた。

 行進には子どもから高齢者までが参加。両親らがイスラエル北部ハイファ近くの村を追われたイマド・ダカさん(40)は「西岸ではユダヤ人入植地が増え続け、入植者の暴力で家を追われる人も後を絶たない。ナクバは今も続いている」と訴えた。

 パレスチナ自治区ガザ地区では昨年10月にイスラム組織ハマスとイスラエルの停戦が成立したが、その後もイスラエル軍の散発的な攻撃が続き、2023年10月の戦闘開始以降の死者は7万2000人を超えている。ラマラで貴金属店を営むムハンマド・アウワーディさん(50)は「ガザの人たちも同じパレスチナ人だ。パレスチナへの攻撃や占領を止めてほしい」と求めた。

 一方、トランプ米政権が主導するガザの和平計画では、将来的なパレスチナ国家樹立の道筋にも触れられている。ただ具体性は乏しい。ネビーン・シャラウネフさん(32)は「計画は紙切れのようなものだ。親イスラエルのトランプ大統領が真剣に取り組むとは思えない」と語った。【ラマラで松岡大地】

毎日新聞

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