フィリピン大統領が日本の武器輸出に期待 両国関係「深化へ」
フィリピンのマルコス大統領が18日、首都マニラで毎日新聞などのインタビューに応じた。日本政府が防衛装備品の輸出ルールを緩和したことについて「フィリピンにとって有益で、両国関係をさらに深化させる」と歓迎した。マルコス氏は26~29日の日程で来日し、高市早苗首相と会談する予定で、安全保障協力が主要議題になるとの認識を示した。
日本政府は4月、殺傷能力のある武器の輸出を原則容認した。中古護衛艦の早期供与などで合意しているフィリピンは、初の輸出案件になる可能性がある。
マルコス氏は、従来の日本とフィリピンの関係は貿易や政府開発援助(ODA)が中心だったが、近年は安保協力が進んでいるとし、両国関係が「新たな段階に入った」と強調した。
4~5月に行われたフィリピン軍と米軍の合同軍事演習「バリカタン」に自衛隊が初めて本格参加したことについて「重要な進展だ」と話し、日本が演習参加を認めたことは「『ゲーム』のルールを変えうる」と述べた。また、海洋進出を強める中国を念頭に、両国が「威圧的行為など、共通の困難を経験している」と強調し、地域の平和を維持するには「両国の緊密な連携と協調が不可欠だ」と訴えた。
一方、マルコス氏は台湾有事の可能性についても言及し、有事が起きた場合「台湾は非常に近く、少なくともフィリピン北部が影響を受けるのは明白だ」と危機感を示した。その上で、中国とは「関与のレベルを引き上げている」と話し、フィリピンと中国の外相が定期的に会談することで合意していることや、両国の外相会談が1カ月以内に予定されていることを明らかにした。
マルコス氏は「我々はいかなる戦争にも巻き込まれたくない。全ての対立は平和的に解決されるべきだ」と述べ、平和維持に向け「あらゆる関係国と協力を続ける」と語った。【バンコク国本愛】
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