オスプレイ「予防着陸多いと感じる」 相次ぐ事例に佐賀県知事が懸念

2024/12/04 13:17 

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 陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの佐賀空港(佐賀市)への配備計画を巡り、佐賀県の山口祥義知事は3日、オスプレイの緊急着陸が相次いでいることを踏まえ「最近オスプレイの予防着陸が多いと感じている」と懸念を示した。2025年7月予定の配備後を見据えて対応する庁内組織を検討する考えも示した。【五十嵐隆浩】

 3日の県議会11月定例会の一般質問で答弁した。山口知事はオスプレイの安全性について「予防着陸は安全対策の一環。ちゅうちょせずに着陸することを共有理解としないといけない」とした上で「最近、オスプレイの予防着陸が多いのではないかとも感じている」と述べた。

 オスプレイの機体損傷事故については「陸自オスプレイの初めての事故だったので注視が必要だと認識した」と述べ、防衛省に安全性の追求を求める考えを強調。オスプレイ配備に向けては「県としても配備に伴ってやるべきこと、組織も含めて改めて精査している」と述べ、組織のあり方を検討していることを説明した。

 オスプレイを巡っては、10月27日に陸自与那国駐屯地で陸自オスプレイが機体を損傷させる事故が発生。また陸自オスプレイが10月23日にも鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地に緊急着陸していた。11月14、21日には鹿児島県奄美市の奄美空港に米軍オスプレイ計3機が緊急着陸している。

毎日新聞

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