安住淳・衆院予算委員長（立憲民主党）は１２日、国会内で鶴保庸介・参院予算委員長と会談し、高額療養費制度を全面凍結へと修正した政府方針について、衆院で石破茂首相への質疑を実施するよう求めた。参院での予算案審議中に、首相が衆院での質疑に出席することは異例だが、鶴保氏は前例としないことを条件に了承した。１３日に衆院予算委が開かれ、首相が出席する見通し。

　会談で安住氏は「極めて異例だが、衆院を通過した予算案のうち高額療養費について、首相が方針転換する大きな政策変更があった。衆院ではことの重大性に鑑み、首相への追加的質疑をさせていただきたい」と要請した。鶴保氏は「本来、衆院が決めたことへの修正権を参院が持っている。前例としないことが前提だ」と応じた。【安部志帆子、小田中大】