ポスター規制の改正公職選挙法成立 SNSや2馬力対策は今夏までに

2025/03/26 11:59 

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 選挙ポスターに品位保持規定を新設する改正公職選挙法は26日、参院本会議で自民、立憲民主、日本維新の会など各党の賛成多数で可決、成立した。選挙期間中のSNS(ネット交流サービス)利用や、他候補の当選を目的に立候補する「2馬力」行為の規制については、付則に「必要な措置を講じる」と盛り込んだ。東京都議選(6月13日告示、22日投開票)や夏の参院選までに導入される見通し。

 改正法では、選挙ポスターの掲示板に候補者と無関係な広告などが大量に張り出された問題を踏まえ、ポスターに「品位を損なう内容を記載してはならない」とする品位保持規定を新設。特定商品の広告や営業に関する宣伝をした場合は100万円以下の罰金を科すとした。また、選挙ごとに異なっていたポスターの規格を全ての選挙で「長さ42センチ以内、幅40センチ以内」に統一することなどを盛り込んだ。

 与野党は今後、SNS規制などの具体策については関連法の改正も視野に、夏の東京都議選や参院選までに中間報告の取りまとめを目指す。自民内ではプラットフォーム事業者に対し、不適切な投稿への迅速な対応を義務づけた「情報流通プラットフォーム対処法」を改正し、事業者が投稿に伴う報酬支払いを停止しても免責する案などが浮上している。【小田中大】

毎日新聞

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