<1分で解説>参院選が公示 その仕組みとポイントは

2025/07/03 15:11 

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 第27回参議院選挙が3日公示されました。与党の自民党と公明党が参院の過半数(125議席)を維持できるかが最大の注目点で、20日に投開票が行われます。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「第27回参院選のポイント」を解説します。

Q どんな選挙なの?

A 国会には衆議院と参議院があります。衆議院には解散があり、議員全員を一度に選びますが、参院は解散がなく、半分ずつ改選します。今回参院選では定数248のうち、半分にあたる124議席と、東京選挙区の補欠選挙(欠員1)を合わせて125議席が争われます。

Q どうして参院は半分ずつ選ぶの?

A 憲法を作るときの議論が影響しています。戦後に新しい憲法を作るとき、連合国軍総司令部(GHQ)は1院制を提案しましたが、日本側は2院制を希望しました。衆院の違いを出すため、参院は3年ごとに半数ずつ改選することになりました。参院は長期的な視点で政策を考えることが期待されています。

Q 参院選の争点は何かな。

A 物価高対策や消費税減税、少子化対策などが主な争点になる見通しです。国民の生活に関わる大切なテーマが話し合われます。

Q 今回、参院選はどうして重要といわれるの?

A 参院には解散がないので、選挙後3年間は与野党の勢力が基本的に変わりません。昨年の衆院選で、自民党・公明党は少数与党となりました。参院でも過半数割れになると、石破茂首相の政権運営が難しくなり、首相退陣論が強まる可能性があります。

Q 今回の参院選のポイントは?

A 自民党と公明党の与党は、選挙が行われない非改選の75議席を持っています。今回の選挙で50議席を取れば、参院の過半数を維持できるので、そこが大きなポイントになります。

毎日新聞

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