「反撃能力」ミサイル配備、計画撤回を 平和団体が熊本市長に要請

2025/09/05 18:43 

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 有事の際の「反撃能力」(敵基地攻撃能力)となる長射程ミサイルを熊本市東区の陸上自衛隊健軍駐屯地に配備する計画で、熊本県内外の13平和団体が5日、配備撤回などを国側に求めるよう熊本市の大西一史市長に宛てた要請書を提出した。

 団体は「平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本」や「熊本県平和委員会」などで、8日までの回答を求めた。要請書では首相らに配備撤回を求めることや、防衛省に対し対面式の住民説明会を開催するよう要請することを申し入れている。

 熊本市役所で記者会見した団体のメンバーは「駐屯地周辺には病院や学校、商店街もある。近隣諸国に強い懸念を抱かせ、かえって反撃されるリスクを高めることになる」などと訴えた。

 防衛省は長射程ミサイルを2027年度までに順次配備していく計画で、健軍駐屯地は25年度末から配備を予定している。【野呂賢治】

毎日新聞

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