石破首相辞任表明に「重い決断」「時間かかりすぎた」 東北自民県連

2025/09/07 19:17 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石破茂首相が辞任の意向を表明した7日、東北の自民党県連幹部からは「重い決断」と受け止める声や、決断まで時間がかかったことに対して「残念」とする声が上がった。

 山形県連会長の鈴木憲和衆院議員は、「これまでの参院選の敗北と衆院選の結果を踏まえて、総裁として決断していただくのが一番であり大変重い決断をされたと思う」と話した。

 この日、前県連会長の遠藤利明衆院議員が参院選敗北の責任を取り辞任することに伴う支部長・幹事長会議があった。終了後に新体制の記者会見で鈴木氏が記者団の質問に答えた。

 岩手県連の臼沢勉幹事長は「物価高の対策などが急がれる中、党内の分裂を回避するため、極めて重い決断をしていただいたと思っている」と話した。一方で「総裁就任時の期待も大きかっただけに、辞任を求める声がここまで高まるまで決めず、時間がかかったことは残念だ」と無念さをにじませた。

 宮城県連の佐々木幸士幹事長は「政治家の出処進退は自らで判断すべきだという思いをずっと持っていた。そのタイミングだったのでは」と受け止めた。

 中山耕一会長代理は「突然で、驚きは禁じ得ない」と語り、「総裁だけの責任でいわゆる(昨秋の衆院選、今夏の東京都議選、参院選で)3連敗したわけではないと思っている。そういった意味からは、総裁だけでなく、皆の意向を確認して(次の)総裁選に臨むべきだ」と求めた。【古賀三男、佐藤岳幸、山中宏之】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース