小泉進次郎氏、自民総裁選出馬へ 地元・横須賀で支援者に意向表明

2025/09/13 11:53 

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 自民党の小泉進次郎農相(44)は13日、神奈川県横須賀市で開いた支援者との会合で、石破茂首相の退陣表明に伴う臨時総裁選に出馬する意向を表明した。正式な出馬記者会見は来週開催する方針だ。

 昨秋の総裁選で決選投票で首相に逆転負けした高市早苗前経済安全保障担当相(64)も出馬の意向を固めており、前回3位の小泉氏と高市氏を軸に総裁選レースが展開されそうだ。

 会合は非公開で開催された。会合後、記者団の取材に応じた森洋後援会長によると、小泉氏は会合で「党をもう一度一つにして野党と向き合い、国民が一番求めている物価対策など多くの不安に寄り添っていきたい」と述べた上で、「仲間とともに挑戦する気持ちを固めた」と出馬の意向を明らかにしたという。

 初出馬だった前回総裁選に続き、2度目の挑戦となる。自民党は昨秋以降、衆院選、東京都議選、参院選と注目選挙で大敗を続けており、党内では「発信力」のある小泉氏に期待する声は大きくなっている。5人が争う構図となる見通しの今回の総裁選で、有力候補の一人となりそうだ。

 前回は党員票に伸びを欠き、中盤以降に失速した。保守派の論客として高い党員人気を誇る高市氏とのトップ争いが予想される中、小泉氏がどこまで党員に浸透できるかが勝敗のカギを握るとみられる。

 小泉氏は12日の会見で「政治家としてよって立つところは地元だ。重要な判断をする時、地元の皆さんの声を伺いながら最終的に判断をしていきたい」と語り、自身の選挙区で出馬表明する意向をにじませていた。

 横須賀市出身で、関東学院大卒、米コロンビア大院修了。2009年の衆院選で初当選し、現在6期目。19年に第2次安倍政権で環境相として初入閣した。父は小泉純一郎元首相、妻はフリーアナウンサーの滝川クリステルさん。【高橋祐貴、内田帆ノ佳】

毎日新聞

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