石破首相、9月末に訪韓調整 退陣前にシャトル外交 関係再確認

2025/09/17 15:49 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石破茂首相が9月末にも韓国を訪問し、李在明(イジェミョン)大統領と会談する方向で調整に入った。李氏が8月下旬に来日したのに続き、首脳が相手国を相互訪問する「シャトル外交」の一環となる。首相は退陣を前に、日韓の安定的な関係を目指すことを再確認し、次の政権にも引き継ぎたい考えだ。政府関係者が17日、明らかにした。

 石破首相の訪韓は実現すれば、就任後初めてとなる。首相は8月23日に李氏と首相官邸で会談し、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことで一致。地方創生や人口減少といった両国共通の課題解決に向けた協議体の立ち上げでも合意した。この際、李氏はシャトル外交について「韓日の外交における新たなモデルとして定着することを期待する」と述べており、首相が韓国を訪問する際には首都ソウルではなく、地方で会いたいとの意向を伝えていた。

 岸田文雄首相(当時)も退陣表明後の昨年9月に韓国を訪問し、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領(同)と会談した。【大野航太郎】

毎日新聞

政治

政治一覧>