Xフォロワー260万人超 主な政党の党首、SNS巧者は誰か
衆院選では「地上戦」と呼ばれる有権者とのリアルな接触に加え、メディアを通じた訴え、なかでも交流サイト(SNS)でいかに浸透するかが勝敗を左右する。主な政党の党首で「SNS巧者」は誰か――。
◇高校生のインタビューに関西弁で対応
高市早苗首相(自民党総裁)は就任以来、連日のようにX(ツイッター)で長文の投稿をするなどSNS上の支持拡大を意識している。各党党首に関する投稿データを分析すると、高市氏は圧倒的な存在感を示しているが、否定的な投稿も目立つ。
衆院が解散した23日、高市氏はXで高校生からインタビューを受けた動画を紹介し、1万件以上リポスト(再投稿)された。
動画では支持者がSNS上で高市氏の持ち物を特定して買い求めるなどの「サナ活」について尋ねられ、「私を通じて政治に興味を持ってくれはる人が増えるというんは、むちゃくちゃうれしい」と関西弁で答えた。
Xで高市氏のフォロワーは260万人を超え、政治家のなかで突出している。
◇「高市早苗」含む投稿、野田氏の3倍
毎日新聞はSNS分析ツール「メルトウォーター」を使い、高市氏が解散表明した19日から28日までのXの投稿情報を収集した。
各党党首らのフルネームを含む投稿を集計したところ、高市氏は267万件に上り、中道改革連合の野田佳彦共同代表(73万件)の3倍を超えた。日本維新の会の吉村洋文代表は14万件、国民民主党の玉木雄一郎代表は10万件だった。
同ツールは人工知能(AI)で投稿の内容を「否定的」「中立」「肯定的」の三つに分類できる。「最悪」「がっかり」などの言葉があると否定的、「最高」「すごい」といった言葉があると肯定的と判定される可能性が上がる。
高市氏を含む投稿の割合は26・8%が否定的で、肯定的は7・2%にとどまった。
否定的な投稿には、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部文書とされる「TM特別報告書」に記述があった自民と教団の関係や、派閥裏金事件に関係した候補者を公認したことを問題視する声などがあった。
野田氏に関する投稿の割合も否定的20・7%、肯定的5・3%と大差はないが、X上の高市氏に関する声は批判も多い状況がうかがえる。
政党名の投稿数は、自民700万件▽中道418万件▽維新222万件▽国民民主121万件――。2025年の参院選でSNS上の勢いを躍進につなげた参政党は341万件だった。
国民民主は肯定的な投稿が18・1%で、否定的の15・7%を上回った。肯定的な投稿には候補者らを応援する支持者のほか、Xを頻繁に利用し79万人のフォロワーがいる玉木氏の投稿もあった。現役世代をターゲットとする同党とSNSの親和性の高さが影響している可能性がある。【田中裕之、内田帆ノ佳】
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