日英首脳会談 サイバー分野も連携 高市首相「協力さらに高める」

2026/01/31 20:23 

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 高市早苗首相は1月31日夜、来日したスターマー英首相と首相官邸で会談した。両首脳は、イタリアを加えた3カ国で取り組む次期戦闘機の共同開発を加速し、サイバー分野の能力構築などの協力も拡大する「戦略的サイバーパートナーシップ」の開始で一致。スターマー氏が直前に訪中したことも踏まえ、重要鉱物のサプライチェーン(供給網)など経済安全保障分野での協力の強化も確認した。年内に外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開く。

 英首相の訪日は約3年ぶりで、スターマー氏は2024年7月の首相就任後初の訪問。スターマー氏は高市氏を英国内の首相公式別荘に招待した。高市氏は共同記者発表で「日英の協力をさらなる高みに引き上げたい。重要鉱物を含む供給網強じん化へ同志国全体の連携が急務と一致した」と指摘。スターマー氏は「両国は貿易を重視するからこそ、自由で予見可能な貿易体制と自由で開かれたインド太平洋の維持に明確な利害関係があり、協力を深めたい」と応じた。

 衆院選期間中だが、日本は英国を重視し、会談の前後に儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼や共同記者発表、夕食会を実施した。

 日英は近年、安全保障面の協力が特に緊密に進んでおり、22年からの次期戦闘機開発や23年の自衛隊・英軍の部隊間移動を巡る円滑化協定発効に加え、21年と25年には英空母打撃群が日本に寄港した。両首脳は会談で、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分だとして「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力について協議。23年に本格化させたサイバー協力を、情報の収集・分析や人材育成などで拡大することも確認した。

 スターマー氏は訪日に先立ち、英首相として8年ぶりに訪中して中国の習近平国家主席と会談し、経済・貿易関係の強化を確認した。中国による軍民両用(デュアルユース)品の対日輸出規制など日中関係は悪化しており、高市、スターマー両氏は夕食会で中国を含む東アジア情勢についても協議し、認識をすり合わせた。【田所柳子、神山恵】

毎日新聞

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