「ビッグ3」が甲子園に再び集結 期待膨らむ春のマウンド センバツ

2026/01/31 08:30 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨夏の甲子園を大いに沸かせた2年生の3投手が、甲子園に戻ってくる――。

 第98回選抜高校野球大会は30日、大阪市内で選考委員会が開かれ、出場する32校が決まった。

 昨夏の甲子園大会優勝校でエース左腕・末吉良丞(りょうすけ)を擁する沖縄尚学、身長194センチの大型右腕・菰田陽生(はるき)が投打でチームを引っ張る山梨学院、昨夏の甲子園で2完封の右腕・織田翔希がエースの横浜(神奈川)はそろって選出された。

 3人は、いずれも2年夏時点で最速150キロ台の速球を誇り、下級生から大舞台での経験を多く積んできた。

 聖地のマウンドでスケールアップした姿を見せられるか、期待がかかる。

 ◇昨夏の優勝左腕

 昨夏の優勝投手となった末吉は、捕手のミットに突き刺さるような最速150キロの豪速球と高速スライダーが武器。昨夏の甲子園では全6試合に登板し、計34回を投げて39奪三振、7失点と圧巻の投球で初優勝の立役者となった。

 9月に地元沖縄で開催されたU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)には2年生でただ一人、高校日本代表に選出された。

 昨秋は疲労が残る中、5試合に登板して防御率は1・06。沖縄大会を制し、九州大会は8強入りした。

 冬場、平均球速のアップを目指しトレーニングに励む末吉は「追われる立場も意識せず、また挑戦者という気持ちで(選抜では)一試合一試合臨んでいきたい」と意気込む。

 ◇期待集まる二刀流

 高いポテンシャルを感じさせるのが菰田だ。

 昨夏の時点で最速は152キロ。長身を生かした角度のある直球を制球良く投げ込める。

 昨夏の甲子園では全4試合に先発。計16回3分の2を3失点に抑え、チーム初の4強入りの原動力となった。

 昨秋は右肘の違和感もあって登板機会が限られたが、主に3番打者としてバットで存在感を示した。

 9試合で打率4割1分2厘、12打点。山梨大会、関東大会を制した。

 以前は野手中心の練習だったが、11月の明治神宮大会後には投手中心にシフトし、投球フォームが安定してきた。新チームから主将も担い、精神面の成長も著しく、吉田洸二監督も「楽しみ」と大きな期待を寄せる。

 選考委員会が開かれた30日は体調不良により、仲間と喜びを分かち合えなかった。学校を通じ、「出るからには優勝を目指して練習に取り組みたい。(昨夏は4強)甲子園の借りは甲子園で返せるようにキャプテンとして主軸として、チームを引っ張っていけるように頑張ります」とコメントした。

 ◇「平成の怪物」超えられるか

 並々ならぬ思いで臨むのが織田だ。

 好投手がそろう名門で、昨春の選抜では全5試合で先発し、優勝に貢献。春夏連覇を目指した夏は2試合で完封して存在感を示したが、準々決勝で敗れた。

 身長185センチの本格派で、糸を引くような伸びのある真っすぐに、切れ味鋭い変化球を織り交ぜる。

 昨秋は6試合に登板し、35回3分の2を投げて13失点。神奈川大会を制したが、関東大会は8強止まりで納得のいく投球ができなかった。

 春連覇が懸かる選抜に向け、織田は「後悔のないよう最高の状態で大会を迎えたい。全力で優勝を狙っていきたい」と強い決意を口にした。

 「平成の怪物」と呼ばれた偉大なOB、松坂大輔さんと比べられることも多く、周囲の期待は大きい。

 春夏連覇を達成した大先輩に続けるか。真価が問われる選抜となりそうだ。【村上正、円谷美晶、矢野大輝】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>