史上初、新潟が北信越の2枠を独占 なぜ起きた? センバツ

2026/01/30 17:04 

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 第98回選抜高校野球大会は30日、出場32校が決まり、北信越地区は帝京長岡、日本文理の新潟勢2校が選ばれた。21世紀枠を除く一般枠で新潟から複数校が同時に選ばれるのは初めてとなる。

 昨秋の北信越大会決勝は初めて新潟勢対決となり、帝京長岡が日本文理を5―4で降して初優勝した。新潟大会は日本文理が制し、準決勝で日本文理に3―10で敗れた帝京長岡は、3位決定戦で開志学園に勝ち、2位の中越とともに3校が北信越大会に出場していた。

 新潟勢は甲子園で苦戦を強いられてきた。春夏通算勝利は32勝(76敗)、選抜に限ると3勝(12敗)で、いずれも47都道府県で最少となっている。

 春は出場自体が少なく、北信越地区では福井、石川の後じんを拝してきた。今回の選出は第86回大会(2014年)の日本文理以来、12年ぶり。複数校の選出は、第83回大会(11年)に一般枠で日本文理、21世紀枠で佐渡が選ばれて以来、15年ぶり2回目となる。

 帝京長岡の芝草宇宙(ひろし)監督は北信越大会決勝を前に「新潟県全体でレベルが上がってきていることを(北信越では)発揮できていると思う。すごくうれしいことだし、全国に新潟の野球を伝えていきたい」と話していた。

 新潟では県高校野球連盟に加え、少年野球や中学野球の競技団体も入った「県青少年野球団体協議会」が11年に設立された。県高野連の神蔵紀明専務理事によると、各団体が連携して裾野拡大や全体のレベルアップを目指しており、「球児は中学から高校への進学が、他県への引っ越しなどで転機になる場合が多い。高校野球だけを捉えるのではなく、地域の輪の中で育成していくことが大切」と意義を語る。

 夏の甲子園で新潟勢は23年に東京学館新潟、24年に新潟産大付がいずれも初出場した。22年は日本文理、25年は中越と甲子園常連校が出場。4年連続で異なる高校が出場し、この春は帝京長岡が春夏通じて初出場。激しい争いで勢力図に変化が生まれている。【吉川雄飛】

毎日新聞

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