高市首相「中東情勢注視し対応」 賃上げへ環境整備 政労使会議
政府は23日、政府と経済界、労働界の代表が協議する政労使の会議を首相官邸で開いた。2026年春闘で大企業を中心に高水準の賃上げ回答が相次ぐ一方、足元の原油高でさらなる物価上昇が懸念されることを巡り、高市早苗首相は「中東情勢が経済に与える影響を注視し、きめ細かく対応する」と強調。中東情勢に関する関係閣僚会議を24日に立ち上げ、政府としても賃上げ環境の整備を進める考えを示した。
会議には経済界から経団連の筒井義信会長、日本商工会議所の小林健会頭、労働界からは連合の芳野友子会長らが出席した。
連合は23日に26年春闘の1次集計を発表。基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせた賃上げ率は加重平均で5・26%と、3年連続5%台となった。ただ、筒井氏は終了後、記者団の取材に「中東情勢の不確実性が高まり、予見性が見えにくくなっていることは事実。実質賃金のプラス安定は予断を許さないが、企業を成長させる、人への投資という観点から勢いが持続してほしい」と語った。
また、芳野氏は「中東情勢について連合の回答では影響が見受けられないが、政府に早く停戦し、賃上げに影響がでないよう対策していただきたいと要請した」と述べた。
今後は中小企業の賃金交渉が本格化する。小林氏は「不安要素もあるが、一生懸命やっていきましょうと(会議で話した)」と述べた。【大野航太郎、寺原多恵子、成澤隼人、山口敦雄】
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