日米、AI活用で科学研究加速 中国に対抗、800億円ずつ拠出

2026/06/05 11:23 

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 日米両政府は4日、人工知能(AI)の活用で科学研究を変革する米国の国家プロジェクト「ジェネシス・ミッション」での連携に向けた戦略的パートナーシップを締結した。今後5年間で5億ドル(約800億円)ずつ拠出。量子や核融合、バイオなど11分野で共同研究を推進して競争力向上を図る。AI開発を強化する中国に対抗する側面もある。

 米ワシントンで日米両政府の幹部が協力文書に署名した。共同記者会見で、米エネルギー省のダリオ・ギル科学担当次官は「最先端分野での科学分野の協力は日米関係の根本的な柱だ」と説明。「単なる覚書(MOU)の締結にとどまらず、何百人もの科学者が協力する極めて重要なインフラが構築される」と述べ、実効性を伴う取り組みだと強調した。松尾剛彦経済産業審議官は、今回の科学分野での関係強化が、日米両政府が昨年合意した5500億ドルの対米投融資の案件につながる可能性に言及した。

 ギル氏は中国について「高性能コンピューティングや量子など重要分野に最優先で取り組んでいる。AIほど競争の激しい分野はない」と指摘。「日米が連携したうえで強い緊迫感を持って行動すれば、技術のフロンティアで勝利を収められる」と対抗心を見せた。

 ジェネシス・ミッションは昨年11月、トランプ政権が打ち出した。原爆を開発した「マンハッタン計画」や人類初の月面着陸につながった「アポロ計画」に匹敵すると強調しており、研究開発の生産性を10年以内に倍増する目標を掲げている。グーグルや半導体大手エヌビディアなど米国の巨大企業も協力。今後も科学技術開発や共同投資に意欲のある同盟国を中心にパートナー国を増やす方針という。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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