茨城・鹿島港沖で漁船転覆 2人死亡、3人行方不明

2025/01/06 08:21 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 6日午前2時10分ごろ、茨城県の鹿島港から東約31キロの沖合で「巻き網漁船が転覆した」と118番通報があった。鹿島海上保安署によると、大津漁協(北茨城市)に所属する漁船「第8大浜丸」(80トン)が沈没し、日本人とインドネシア人の乗組員20人のうち17人が救助されたが、搬送先の病院で50代と60代の日本人男性2人の死亡を確認。3人が行方不明となっている。

 鹿島海保によると、20人の乗組員のうち15人が日本人、5人がインドネシア人。行方不明の3人は40代、60代、70代の日本人男性で、海保が巡視船で付近を捜索している。

 救助された乗組員のうち1人は千葉県銚子市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。けがのない乗組員については海保で当時の状況などを聞き取っている。ある乗組員は鹿島海保に「網に魚が多く入ったことで徐々に船体が傾いた」と説明しているという。

 大津漁協などによると、漁船は5日昼にイワシ漁をするため大津港を出た。鹿島海保によると、当時の天気は晴れで、風も穏やかだった。【西夏生、田内隆弘、斉藤瞳】

毎日新聞

社会

社会一覧>