のとじま水族館、イルカとアシカのショー復活へ 「復興の一歩に」
能登半島地震で被災した石川県七尾市の「のとじま水族館」で今春、休止していたイルカとアシカのショーが復活する。被災したアシカ舎も2月中に建て直し、地震から1年あまりを経て、展示を完全再開させる。職員は「水族館が元に戻ることが、復興の一歩につながればうれしい」と力を込める。
同館は昨年1月、地震による激しい揺れの影響で、水槽のろ過装置や配管設備が損傷。館のシンボルだった2頭のジンベエザメを含む計約4000個体が死に、ペンギンやイルカ、アシカを全国の施設に避難させた。半年の休館期間に設備の復旧を進め、24年7月に展示の一部を再開。今年の年始は正月イベントとして無料で来館者を迎え、被災地の子供たちを楽しませた。
ショーの再開は3月の春休み開始の頃を目指す。神奈川県や福井県に避難したカマイルカ12頭は1頭が死んだものの、残り11頭は11~12月に全て戻った。消化不良や体重減少の見られる個体もあるが、程度は軽く、食欲もあるという。
新設するアシカ舎は従来の約2・7倍の広さ。屋外展示のスペースを設け、これまではショーでしか見られなかったアシカに会うことができる。舎の完成後に避難先からカリフォルニアアシカ2頭を戻し、これにより水族館の全ての生き物が帰還する。海洋動物係長の松岡哲也さん(50)は「長い1年だった。お客さんに喜んでもらえるよう、頑張ってショーの準備をしたい」と笑った。
展示・海洋動物科長の加藤雅文さん(53)は「休館中から全国の方に助けていただいた。完全な形の展示を楽しんでもらうことで恩返ししたい」と話す。ただ、再開後の入館者数(24年7月20日~12月28日)は6万7262人で、前年度同時期の21万7960人に比べ約3割にとどまる。能登半島では輪島の朝市や珠洲の塩田なども被災し、観光客数の落ち込みが続く。「能登半島に元気な施設が一つ二つと増えることが、全体の復興の力になれば。水族館の完全再開が、復興の一歩につながればうれしい」と話した。【国本ようこ】
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