硫黄島で追悼式 平和の決意、新たに 太平洋戦争で2万人以上が戦死
太平洋戦争末期の激戦地で、日本軍守備隊2万人以上が戦死した硫黄島(東京都小笠原村)で16日、都主催の戦没者追悼式が開かれた。遺族36人と来賓らが戦没者を慰霊し、戦後80年の節目に平和を願う決意を新たにした。
式典は1983年に始まり42回目。島の中央部東側にある「鎮魂の丘」で式典が開かれた。守備隊最高指揮官だった栗林忠道・陸軍中将(戦死後大将)の孫、栗林快枝(よしえ)さん(65)が遺族を代表してあいさつ。「日本では幸いにも長い間、戦争のない平和な時代が続いている。遺族としては、この平和を守り続け、尊い命を奪い、ただただ深い悲しみだけを残す戦争を絶対に繰り返さないために、事実を風化させないよう、永く後世に正しく伝えていかなければならない」などと語った。小池百合子知事の式辞は山口真・福祉局長が代読した。
式典後、参列者は守備隊の拠点だった「天山壕(ごう)」の上に建立された慰霊碑や野戦病院となった医務科壕、6人の米兵が星条旗を立てる瞬間の写真で知られる摺鉢山、多数の遺骨が収容された自衛隊滑走路西側などを巡り、花を手向けた。
硫黄島は戦略上の要衝で、45年2月19日に米軍が上陸。5日程度で占領する予定だったが、地下壕を拠点とする日本軍守備隊との激戦が続き、3月26日に組織的戦闘が終わった。
生き残った日本軍兵士は全体の5%以下、1000人程度とされる。軍属として残った硫黄島民82人も亡くなった。米軍の戦死者はおよそ6800人に上った。日本人戦没者の遺骨はおよそ1万体が収容されていない。また約1000人の島民の多くは44年7月、本土に強制疎開となった。硫黄島など小笠原諸島がアメリカから返還された68年以降も自由な帰島は許されず、事実上の強制疎開が続いている。【栗原俊雄】
-
カメラ付き居室で受刑者のプライバシー権侵害 国に賠償命令 大阪地裁
強盗・強制性交等などの罪が確定した男性受刑者が公判中、大阪拘置所(大阪市)に収容されていた際に居室に設置された監視カメラでプライバシー権を侵害されたなどとして…社 会 1時間前 毎日新聞
-
川崎火災で3人死亡 アパート住民「たばこの不始末」失火ほのめかす
16日午前4時20分ごろ、川崎市川崎区田町1の木造2階建てアパートの一室から出火、隣接する木造2階建てアパートと合わせて計2棟が全焼した。焼け跡から3人の遺体…社 会 1時間前 毎日新聞
-
大阪万博IPMが閉幕 チケット購入手続きの改善要望が相次ぐ
兵庫県姫路市で開かれていた2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)の「国際参加者会議」(IPM)は16日、2日目の協議を終えて閉幕した。参加国から…社 会 2時間前 毎日新聞
-
福岡市のアパートに男性遺体 顔にあざ 事件・事故の両面で捜査
福岡県警西署は16日、福岡市西区姪の浜5のアパート一室で、60代ぐらいとみられる男性が布団の上で遺体で発見されたと発表した。男性は顔にあざがあり、司法解剖の結…社 会 2時間前 毎日新聞
-
自転車の酒気帯び運転容疑 60代男性の免許停止 和歌山県内で初
和歌山県公安委員会は16日、自転車を酒気帯び状態で運転した疑いで検挙された和歌山市の60代男性を車の運転免許停止30日とした。昨年11月に施行された改正道路交…社 会 2時間前 毎日新聞