青森で記録的大雪 酸ケ湯は今季最多434センチ、車が埋まる

2025/01/17 10:04 

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 冬型の気圧配置により、東北地方の上空約5000メートルに氷点下39度以下の寒気が流れ込んでいる影響で、青森県内では津軽地方を中心に記録的な大雪となっている。気象庁によると、17日午前9時現在の積雪は青森市128センチ、弘前市125センチ。青森市の八甲田山系酸ケ湯では今季最も多い434センチの積雪を観測した。

 標高約890メートルに位置し、温泉地がある酸ケ湯では、2日に積雪が4メートルを超え、3日に413センチを記録した。その後、いったん減ったが、15日夜からの大雪で一気に増えた。

 16日朝、酸ケ湯温泉の駐車場では雪ですっぽりと覆われた車を、宿泊客が従業員の助けを借りて掘り起こしていた。千葉市から湯治に来ていた自営業男性(56)は、車が見えないほど降り積もっていた雪を30分以上かけてスコップで取り除いた。「夜にふぶいていたので心配していたが、ここまで積もるとは。酸ケ湯が好きで何度も来ているが、こんなことは初めて」と驚いていた。

 17日昼前にかけて、さらに積雪が増える見込みで、青森地方気象台は警戒を呼び掛けている。【足立旬子】

毎日新聞

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