市制２０周年を迎えた三重県松阪市は２４日、ダンス・ボーカルグループ「ＥＸＩＬＥ」らが所属する「ＬＤＨ　ＪＡＰＡＮ」と連携するプロジェクトの始動を発表した。市役所では「キックオフ宣言」があり、ＥＸＩＬＥのパフォーマーとして活躍する橘ケンチさん（４５）が竹上真人市長とともに宣言書にサインした。

　プロジェクトは市の教育やスポーツ事業で進められる。市内の全１１中学校にＥＸＩＬＥのＴＥＴＳＵＹＡさんが監修したＤＶＤ教材をダンスの授業に導入するほか、県内唯一のフルマラソンで１２月２１日開催の「みえ松阪マラソン」の公式イメージソングをＬＤＨが担当する。橘さんは「実際にダンスを教えに来て、集大成としてイベントもできれば。どんなシナジー（相乗効果）を生み出せるか。精いっぱい頑張って盛り上げたい」と語った。

　両者によるプロジェクトは、竹上市長が２０２３年にスポーツ庁の「スポーツ・健康まちづくり優良自治体」の表彰式に出席した際、ＬＤＨが地域貢献事業を手がけているのを知ったのがきっかけになったという。「松阪をダンスとスポーツと教育で盛り上げたい」という市からの働き掛けにＬＤＨが賛同した。

　宣言書には連携協定締結を視野に入れて、取り組みを進めることも盛り込まれた。プロジェクトのさらなる展開も期待されている。【下村恵美】