岸和田市議選告示、29人が立候補届け出 不信任の市長が議会解散

2025/01/26 11:05 

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 議会解散に伴う大阪府岸和田市議選(定数24)は26日告示され、午前10時現在で前職23人と新人6人の計29人が立候補を届け出た。永野耕平市長(46)の性的関係などを巡り、市議会が2024年12月に「市政の混乱を招いた責任は重大だ」として不信任決議を可決し、永野氏は議会を解散した。一連の問題に対する評価や、首長と議会の対応の是非を主な争点に、論戦が繰り広げられる。投開票は2月2日。

 市議選後の新議員の構成は、永野氏に対する不信任決議の再提案や再可決の行方を左右する。改選後初めての議会で3分の2以上が出席し、不信任決議案が過半数の賛成で再可決されれば、永野氏は自動的に失職し、50日以内に市長選が実施される。

 市選管によると、市議選の選挙費用は前回(23年4月)は7309万円だったが、今回は資材・人件費が上昇しており、1億円前後になる可能性がある。解散がなければ前職の任期は27年4月までだった。25日現在の選挙人名簿登録者数は15万5646人。

 永野氏は交際していた女性から損害賠償を求める訴訟を起こされ、24年11月に永野氏が謝罪し、解決金500万円を支払う内容で和解した。永野氏は12月、所属していた大阪維新の会から離党勧告の処分を受けて離党。市議会は不信任決議を賛成20、反対4で可決したが、永野氏は「不信任決議に大義はない」として、自らの失職ではなく、議会解散を選択した。【中村宰和、藤河匠】

毎日新聞

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