平均年齢57歳 県立高の校長6人、駅伝に初挑戦 「受験頑張れ」
埼玉県立高校の校長6人でつくる駅伝チーム「県立校長RC」が、26日に開かれた第23回奥むさし駅伝競走大会(飯能市主催、毎日新聞社など後援)に初出場し完走した。「『県立高校は元気です』とアピールしたい」と昨春に結成。入試を控える受験生に「最後まで頑張り抜きましょう」とのエールも送りたかったという平均年齢57・8歳のチームは、6区間38・8キロを3時間3分1秒で走り抜いた。
この日走ったのは、朝霞▽所沢北▽常盤▽川口工▽入間向陽▽川越女子――の県立6高校の現役校長。「奥むさし駅伝」は全国高校駅伝や箱根駅伝、ニューイヤー駅伝出場チームも集まり、高低差が120メートルある難易度の高い本格レースだが、それぞれ丘陵地を走り込むなどして大会に備えたという。
最大の難関は、JR・西武池袋線の東飯能駅前のスタート地点から西武秩父線東吾野駅前まで9・9キロを走る1区だ。50分以内に通過しないと失格となる。上り坂で向かい風という難しいコンディションの中、最年長の朝霞高校長、久住毅さん(60)が46分3秒でたすきをつないだ。
この時点では完走した117チーム(一般の部)の中で最下位だったものの、久住さんは「元気な姿を見せられた」と満足そうに話した。
その後、アンカーの川越女子高校長、西野博さん(59)が粘りの走りで1チーム追い抜き、順位を一つ上げて全体の116位でフィニッシュ。西野さんは息を切らしながら「けがなく走りきることができた。まだまだ若いところを見せられましたかね」と笑顔だった。【伊藤直孝】
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