フジテレビ社長ら辞任、海外でも報道 AFP通信「男性の権力」指摘

2025/01/27 21:21 

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 元タレントの中居正広さんと女性とのトラブルに端を発する問題を受け、フジテレビの港浩一社長らが27日の記者会見で辞任を発表したことを、海外メディアも相次いで報じた。

 旧ジャニーズ事務所の性加害問題を早くから報じた英BBC放送は、「日本の芸能界を揺るがすスキャンダル」について港社長らが謝罪し、辞任したと伝えた。フジのこれまでの対応がスキャンダルを隠蔽(いんぺい)しようとしたと受け止められ、スポンサー企業数十社が広告を撤退したなど、一連の経緯も詳しく報じた。

 ロイター通信はフジテレビの問題について、「日本では近年、性加害に関する不祥事が多発しており、2017年に米国で始まった#MeToo運動を思い起こさせる」とした。

 フランスのAFP通信も、港社長らの辞任を伝える記事の中で「男性が依然として権力の大半を占める日本社会では多くの被害者が世間の反発を恐れ、他国で見られるような規模の#MeToo運動は起きなかった」と指摘。

 その上で、旧ジャニーズ事務所やお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんの問題などについても触れ、日本の芸能界にも変化が起きていると伝えた。【国本愛】

毎日新聞

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