厚生長官に指名のケネディ氏を「捕食者」と批判 いとこの元駐日大使

2025/01/29 07:14 

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 米国のキャロライン・ケネディ元駐日大使は、トランプ大統領から厚生長官に指名されたいとこのロバート・ケネディ・ジュニア氏を「プレデター(捕食者)」と痛烈に批判し、人事を承認しないよう求める書簡を連邦上院の主要議員に送付した。米紙ワシントン・ポストが28日に報じた。

 連邦上院は29、30日にロバート・ジュニア氏の承認に向けた議会公聴会を開く。

 ポストによると、書面はロバート・ジュニア氏を「注目を集めることと権力におぼれた」と指摘。ワクチンに懐疑的な主張を広める一方で自分の子どもにはワクチンを接種させていたと明かし、反ワクチン運動で収益を得ていたと主張した。

 キャロライン氏は28日にソーシャルメディアにも動画を投稿し、「重要な省庁のかじ取り役には信頼できる道徳的かつ倫理的な人物がふさわしい」と述べ、厚生長官の人事に改めて反対を呼びかけた。

 キャロライン氏は1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領の長女。ケネディ元大統領の弟で、連邦司法長官を務めたロバート・ケネディ氏(68年に暗殺)がロバート・ジュニア氏の父にあたる。

 民主党の名門一家の「異端児」とも呼ばれるロバート・ジュニア氏は、昨年11月の大統領選に無所属で出馬したが、終盤で共和党のトランプ氏への支持に転じた。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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