福岡県産「あまおう」、東京へ試験空輸 トラック運転手不足に対応
トラック運転手の時間外労働の規制強化で人手不足が深刻化する中、福岡県は29日、県産イチゴ「あまおう」を東京まで試験的に空輸する取り組みを始めた。収穫から店頭に並ぶまでの日数が1日短縮され、輸送力の低下が懸念されるトラック輸送の代替手段として期待される。
29日午前、大川市のJA福岡大城・大川集荷場。28日に収穫されたイチゴはきれいにパック詰めされた状態。「それでは始めましょう」。ヤマト運輸のトラックが集荷場に着くと、担当者らが2パック入りのケースを丁寧に積み込んでいった。
トラックはみやま市の高田選果場でも集荷し、運んだイチゴは1360パック(約367キロ)。昼過ぎにはヤマト運輸の福岡空港支店(福岡市博多区)で航空機輸送の前に必要なX線検査があり、全日本空輸(ANA)の輸送コンテナに移され、福岡空港から羽田へ空輸された。県によると、29日夜には東京都中央卸売市場大田市場に到着し、翌30日朝の競りにかけられる。
従来はJAの集荷場から大田市場までトラック便だけで3日かかっていたが、1日早く店頭に並べられる。県と「JA全農ふくれん」(福岡市中央区)が連携し、トラック輸送の代替として空輸するのは初の試みで、5日間の試験期間中は毎日同じ量のイチゴを納品するという。
県の担当者は「今まで通り全国に県産の農林水産物を届けられるよう、イチゴの品質や輸送コストなどを検証し、生産者と共にトラック輸送だけに依存しない体制を考えたい」と話す。試験空輸は気温が上がる3月中旬にも実施され、空輸でもクール便を使うことでトラック輸送と比べてイチゴの傷みなどに変化がないかを確認する。【竹林静】
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