大阪府のダブルケア支援会議が初会合 部署の垣根越え、支援策検討

2025/01/30 19:50 

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 子育てと家族の介護が重なる「ダブルケア」を巡り、大阪府は30日、関係部局が集まった「ケアラー支援関係会議」を立ち上げ、初めての会合を開いた。今後、各部署が連携して支援策の検討を進める。

 府によると、会議には福祉部と商工労働部の課長約10人が出席した。この日は他の自治体の取り組みや各部署が進める施策の状況を共有。府のホームページで相談先の一覧を掲載することなどを決めたという。

 ダブルケアを巡っては、育児と介護で行政サービスの窓口が分かれているため、相談に来たケアラーが部署をたらい回しにされるなど双方の課題を包括的に解決する支援策が乏しいとされている。

 支援会議はこうした「縦割り行政」の壁を乗り越え、複合的な問題に対応するために設置された。ダブルケアラーのほか、仕事と介護を両立する「ビジネスケアラー」を対象に有効な支援策を目指す方針だ。

 府の担当者は「今後も支援会議を通じて情報共有しながら、施策を検討していきたい」と話した。【井手千夏】

毎日新聞

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