阪神甲子園球場でジェット風船再開へ実証実験 コロナ禍で中止

2025/01/29 20:06 

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 プロ野球・阪神などは29日、新型コロナウイルス感染拡大後に中止しているジェット風船の演出について、再開可否の検討材料とするための実証実験を、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で実施すると発表した。

 3月9日の巨人とのオープン戦と、4月13日の1軍公式戦の中日戦で実施する。試合開始後2時間までに入場した観客全員にジェット風船(2個)と膨らませるための専用ポンプを配布し、従来通り七回裏の攻撃前に飛ばす。

 新型コロナの感染拡大後は、飛沫(ひまつ)感染の問題があり、ジェット風船を飛ばす代わりに、観客はジェット風船が描かれたタオルを掲げ、照明の演出と連動させるなどしていた。

 既にジェット風船を再開した球団がある中、阪神は飛沫による衛生面や、使用済み風船の廃棄といった環境面を課題に挙げてきた。今回、専用ポンプで空気を入れ、ゴム部分と空気注入部分を再資源化することで課題解決を図った。

 球団の担当者は「ヨーイドンでやりますではなく、リサイクルの循環スキームがうまくいくか、客の反応はどうか、(再開の可否を)総合的に判断する」と話す。球団は、実証実験する試合の来場者や、ファンクラブ会員らにアンケート調査をする。【荻野公一】

毎日新聞

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