米国のトランプ大統領は２９日、２０２６年７月の建国２５０周年を祝うため、自身が率いる組織「タスクフォース２５０」を設置した。トランプ氏は、２期目の４年間の任期中に迎える、建国２５０周年▽２６年にカナダやメキシコと共催するサッカーワールドカップ（Ｗ杯）▽２８年のロサンゼルス・オリンピック――を「３大行事」と位置づけ、米国の「黄金時代」を世界にアピールしたい考えだ。

　タスクフォースはバンス副大統領が副議長を務め、関係閣僚らがメンバーに名を連ねる。今後、定期的に会議を開き、祝賀行事の内容を練っていく。

　トランプ氏は、１期目の２０年に提案した「国立英雄公園」の整備も改めて指示した。建国２５０周年に合わせて、２５０人の「英雄」を選定し、園内に像を設置する構想だ。トランプ氏の当初の構想は、「英雄」の人選が保守派に偏っているとの批判があり、バイデン前大統領が２１年に計画を撤回していた。【ワシントン秋山信一】