ロサンゼルス山火事、気候変動で発生確率35%増 国際研究チーム
米ロサンゼルスや周辺での大規模な山火事を引き起こした気象条件は、人間活動が原因の気候変動によって発生確率が約35%増加していたとの分析結果を、国際研究チーム「ワールド・ウエザー・アトリビューション(WWA)」が発表した。
世界の平均気温は、産業革命前から1・3度程度上昇している。チームは、個々の気象現象に温暖化がどの程度影響していたかを定量的に評価する「イベント・アトリビューション」という手法で、山火事に関連する気象条件と温暖化の関連を分析した。
その結果、今回の山火事につながった高温や乾燥、少雨といった気象条件は、現在の気候では平均して17年に1回発生するとの結果になった。この発生確率は、温暖化していないと仮定した気候の場合と比べると、約35%増に相当するという。
また、チームは温暖化によって山火事が起きやすい期間が長期化し、危険度が増しているとも指摘する。この地域ではこれまで、高温で降水量が少ない傾向にある7~9月にかけて山火事が多く、10~12月ごろは発生しにくくなる傾向があった。だが、2024年は5月以降まとまった雨が降らなかった。チームは10~12月に24年並みに降水量が少ない年になる確率は、温暖化していない場合よりも2・4倍高いとの分析結果も示した。
今回の山火事では、これまでに1万6000棟以上の建物が焼失するなど、米史上最悪レベルの被害が出ている。WWAに参加するインペリアル・カレッジ・ロンドンのテオ・キーピング氏は「気候変動が今回の壊滅的な山火事をより起こりやすくした。今後、温暖化するにつれて山火事の燃料となる乾燥した植物が一層増える可能性がある」と指摘する。【山口智】
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