米議会でナイフ所持容疑の男性を拘束 閣僚らの「殺害狙った」と供述

2025/01/29 07:19 

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 米連邦議会で27日、刃物や火炎瓶を所持していた男性が拘束された。容疑者は警察の聴取に対して、トランプ政権のベッセント財務長官やヘグセス国防長官、共和党のジョンソン下院議長の殺害を狙っていたと供述した。

 警察官の宣誓供述書によると、容疑者は26日に東部マサチューセッツ州の自宅を出発し、首都ワシントンに向かった。当初はヘグセス、ジョンソン両氏の殺害や保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」への放火が目的だったが、ワシントン到着直前にベッセント氏の人事承認手続きが27日に議会で行われることを把握し、ベッセント氏に標的を変えたという。

 しかし、警備が厳しいのを確認して犯行を断念。議会警察の警察官に「ナイフや火焔瓶を持っている」と自ら伝え、武器の不法所持などの疑いで拘束された。容疑者の車からは手製の爆発物も見つかった。

 詳しい動機は不明だが、容疑者はヘグセス氏を「ナチ」と呼び、「ナチスに姉妹を殺された」と書かれたメモも所持していた。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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