高梨沙羅、テレマークに笑顔 「目標クリア」 スキージャンプ

2025/01/26 21:23 

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 ◇ノルディックスキー W杯ジャンプ女子蔵王大会(26日、山形市・アリオンテック蔵王シャンツェ)

 ◇高梨沙羅(クラレ)=211・4点(7位)

 競技終了後、報道陣から飛型点を知らされると、高梨沙羅からいつもより大きな声と笑顔が飛び出した。

 「本当ですか。見ていなかったです。じゃあ、日本ラウンドでの目標はクリアできたかな」

 11位で迎えた2回目。札幌、蔵王と続いた母国開催のワールドカップ(W杯)で最後となるジャンプは、助走から納得の出来だった。体が沈み込んで力を失うことなく踏み切ると、空中でもスピードを維持。K点ちょうどの95メートルで着地。集まったファンらから大きな拍手が送られた。

 それ以上にうれしかったのが飛型点だ。2人の審判から16・5点(20点満点)と評価された。高梨選手は飛型点で重要な着地姿勢「テレマーク」を苦手とする。「(これまでは)どうやっても15点にしかならなかった。救われた」とほおを緩ませた。

 「どんなジャンプ台でも(テレマークを)入れられるようになってからがスタート。同じ土俵に立てるようにしたい」。その表情は柔らかかった。【森野俊】

毎日新聞

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